「悩み事ばかり聞いてると つらくならないですか」
この仕事をしているとよく聞かれます。
答えは、つらくなるときもある。でもだいじょうぶ。
私は「聴くプロ」として活動しています。
聴くプロとは、「専門的なスキルや知識だけでなく「コミュニケーション」を大切にし、みなさんの心の声を丁寧にお聞きし対話を通して心のケアサポートを行う。」専門家です。
詳しくは【聴くプロ公式サイト】をどうぞ*私は個人会員のため サイトには登録していません
また、全国心理業連合会の認定するプロフェッショナル心理カウンセラーの資格を持っています。
取得にあたり、カウンセリングのスキル教育及び現場での実習、更に心理カウンセラーとして最も重要な、精神と心構え、倫理観やモラルを徹底する為の適性教育を受けております。
社会経験を重視しているのも、他の心理カウンセリング資格にはない特徴です。
【全国心理業連合会公式サイト】はこちらからどうぞ。
この社会経験も私の強味となっています。
約17年間京都で公務員として勤めていました。だいたい3年~5年単位で所属の異動があり、さまざまな経験を積むことができました。
その中でもとりわけ影響を受けたのが、福祉事務所でした。
詳細は書けませんが、色々な事情を抱えた方が毎日来られます。
私は高校を卒業して、すぐに公務員になりました。自分がそれまで経験したこともなければ、見聞きしたことがないことが沢山ありました。
とてもショックを受けた覚えがあります。
経済的なこと、身体的なこと、精神的なこと、家族の人間関係による困りごと、虐待、DV。
それぞれに置かれた状況で、様々な事情で困窮されていました。
原因や理由は複雑で、とても一朝一夕に解決できるものではありません。
仕事を通して、まずは「お話を聴く」「受け止める」ことを実践で身に着けました。
色々な背景があり、目の前の人は困っていること。決して本人だけが理由ではなく、生まれた環境や経験など、どうしようもない事情により今がある。沢山のお話を聴くなかで肌身として実感しました。
とても大きい経験でした。
おかげで今、どんなお話をお聴きしても引くことはありません。
最初のお話に戻りますが、「悩み事ばかり聞いてるとつらくならないですか」と聞かれたときに、「つらくなるときもある。でもだいじょうぶ」と答えるのは、
・社会経験に基づいた実践的な傾聴(けいちょう)力
・資格を得るにあたっての厳しい教育
があることに加え一番おおきいのは、目の前のひとの力を信じているから。
カウンセリングを受けようとご連絡をくださった時点で、すでにおおきな一歩を踏み出されています。
長い間悩み、ずっと抱えてきたものに向き合おうと勇気を出された瞬間です。
「どれぐらい苦しんできたんだろう」
「ご連絡をくださるまでに、どれだけ迷ったのだろう」
そう思いながらお話をお聴きします。「悩む」ということは、今が苦しいということ。心地よくないということ。楽になりたくて幸せになりたくて「悩む」。
悩むって実は前向きなことなんですよね。
現状をどうにかしたいから悩むんです。
そしてその力が、人間にはかならず備わっていると私は信じています。
だから目の前のひとが、今つらい状況におられても、私は「つらくなることもあるけどだいじょうぶ」です。
この「つらい」というのも、目の前の方がこれまでどんなに苦しんで来られたんだろうと、その思いを知りたくて一緒に感じたくてつらくなる、という意味で「この仕事がつらい」のではありません。
世の中には「力になりたい」とさまざまな活動をされている団体や専門職の方がいます。
どうしてもじぶんひとりで煮詰まってしまったときは、私でなくていいので「ちょっと相談したいことがありまして」と連絡してみてください。
迷惑がられるかな?などの心配はいりません。やりたくてやっている人達です。
どうかあなたのこれからが、少しでもしあわせを感じられるものとなりますように。
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